礼拝堂

                        礼拝堂全景

 

 礼拝堂は1995年に献堂されました。ルーテル教会の聖壇の特色は、中央に聖卓が置かれ、両脇に説教壇(向かって左側)と聖書朗読壇(右側)が置かれることです。聖卓には聖餐式のパンとぶどう酒が置かれます。

 聖卓にはろうそくも置かれ、礼拝ごとに火が灯されます。礼拝の中に生きて働いて下さっている神様のご臨在を表しています。

 

 

              説 教 壇

 

 礼拝の中心のひとつが説教です。牧師が主日ごとに与えられた福音書の主題をめぐって、み言葉の解き明かしを行います。その説教を語るところが「説教壇」です。

 緑色の布(クロス)は教会の暦に合わせて変わります。その他の色としては、白(降誕節、復活節など)、紫(待降節、四旬節)、赤(聖霊降臨日、宗教改革主日など)があります。 

 

 

 

 

                      聖書朗読壇

 

 ルーテル教会では説教壇と聖書朗読檀を分けるのが一般的です。 左右どちらが聖書朗読壇かは各教会によって異なりますが、都南教会では会衆席から見て、左側が説教壇、右側が聖書朗読壇となっています。

 

 

 

 

 

 

                  聖    卓

 

 礼拝の中心のもうひとつが聖餐です。聖餐は主イエスの最後の晩餐に由来するもので、パンとぶどう酒が用いられます。そのパンとぶどう酒を置くところが「聖卓」になります。
 この聖卓は旧約聖書にまでさかのぼり、その時代には犠牲の献げものとして屠られた動物がここに置かれました。ですから、イエス・キリストの十字架の死も、神様への尊い犠牲の献げものと理解されるのです。

 

 ルーテル教会の聖餐理解は、パンとぶどう酒には、キリストがまことに現在(現臨)してくださっているというものです。特に、パンとぶどう酒におけるキリストの現在を強調することから、「キリストはパンと共に(mit)、パンの中に(in)、パンの下に(unter)現在する」という表現が用いられて来ました。

 その他、ここには神様のご臨在を表す「燭台(ろうそく台)」が対に置かれ、礼拝ごとに献げられる献金も置かれます。

 

 

                        オ ル ガ ン

 

 礼拝のための楽器としてオルガンが用いられます。マルティン・ルターは音楽を愛し、たくさんの讃美歌を作詞・作曲しました。教会音楽で有名なヨハン・セバスチャン・バッハを輩出したことからも分かるように、ルーテル教会の礼拝では音楽が重要なものとなりますが、オルガンは主要な楽器となっています。

 

 

 現在のオルガンはドイツ・アールボーン社整の電子オルガンで、2002年の「宣教60周年記念」として購入されました。銘板には「SOLI DEO GLORIA (ただ神の栄光のために)」と刻まれています。バッハなど教会音楽の作曲家たちが、この言葉を楽譜などの後に記したことはよく知られています。

 

 

                  ステンドグラス

 

 ステンドグラスは「ルターの紋章」と呼ばれるものです。中央の黒い十字架のついた赤いハート(心臓)は死んでよみがえったキリストへの信仰を、その周りの白いバラはこの世を超えた喜び、慰め、平和を、空色の青は天の喜びの始まりを表しています。また、それらを囲む金色(黄色)の輪は、永遠にして高貴な救いを与えられていることを象徴しています。

 

 

                  会  衆  席

 

  

 

 

会堂内のロビー

               前礼拝堂の祭壇

 

 以前の礼拝堂に置かれていた祭壇で、それまでは礼拝堂の聖壇の壁に密着させて置かれていました。このスタイルがそれまでのオーソドックスなもので、牧師は礼拝の大半を会衆に背を向けて司祭することになっていました。会衆と同じ方向に目を向け、神様に祈りを献げることを重視したからです。
 現在は聖卓を壁から離し、聖壇の中央に置かれています。牧師は会衆の方に顔を向け、対面して行うようになりました。また聖餐式の設定もこの方式によって、会衆がパンとぶどう酒をに目を向けて確認することが出来るようになりました。

 

会堂外観

 正面が礼拝堂側面、右側が集会室、台所です。集会室は教会学校分級、聖書を読む会など諸集会のために用いられています。
 会堂は西村晴道氏(西村建設設計事務所)によって設計され、施工は藤木工務店によって建築されました。

 

 

 

 教会の玄関入り口、会堂の周囲の庭には、一年中目を楽しませてくれる花が、会員の有志の奉仕によって植えられています。

 

 

 

 

 

 

 礼拝堂の聖壇の上に位置するところに、外の十字架が掲げられています。

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